
どうも、筋肉です💪🏾
今回は米小売売上高の解説をするんだわ
米小売売上高は、アメリカの個人消費の“足元の勢い”を最速で映す経済指標。
GDPの約7割が個人消費のアメリカにおいて、米小売売上高の存在意義は大きい。
もちろん、世界景気にも影響してくる
それだけ、アメリカ人がどれだけお金を使ってるかは重要ってことなんだわ
ではさっそく始めよう〜
📅 発表タイミング
曜日は決まってない。
発表時間は日本時間 21:30 (サマータイム)
※冬時間は22:30
日程的には、CPIの後に発表される
主要指標の順番としては最後に位置するんだわ
📅 主要指標の日程
↓
米雇用統計
↓
CPI
↓
米小売売上高
米小売売上高の発表が終わると
『今月の主要な経済指標も終わったな〜』となる
それ以降、月の後半は材料難で動かない月も少なくないんだわ
もちろん、主要な経済指標でトレンドが出た時は別だけど。
トレンドレスのまま月末に入ると、月末フローを警戒する必要があるので余計にトレードはしづらい。
経済指標発表の1ヶ月の流れも頭に入れておこう
他の主要な経済指標の解説記事も合わせてチェックしてね
●ISM製造業は以下の記事で詳しく解説してる👇
●米雇用統計の詳しい解説についてはこちら👇
●CPIの詳しい解説についてはこちらの記事で👇
🧩 3つの項目:総合・コア・コントロール
米小売売上高の結果は
3つの項目をチェックする必要がある
- 総合(Headline):全体。自動車とガソリンのブレが大きいため月次の上下が派手。
- コア(除自動車):自動車を外した数字。高額で変動の大きい自動車を除き、一般的な消費の基調を掴む。
- コントロール・グループ:自動車・ガソリン・建材・外食を除外。
GDPの個人消費(PCE)推計に直接使われる。ヘッドラインが強くても、ここが弱ければ実需は弱いと判断。
全体が予想上振れでドル高のはずなのにドルが弱いとき、コントロールが悪いケースはよくある。
総合とコアは、CPIに似てるね
CPIのコアでは変動の激しい『エネルギー・食料品』を除外するけど。
米小売売上高のコアは『自動車』を除外する
これは納得だよね。
車は高い買い物だから、純粋な消費動向を読むにはノイズになる側面がある。
そして、肝になるのがコントロール・グループ
こちらはGDPの算出に使われる
予想上振れたのに素直にドル買いが来ない場合、コントロール・グループが弱い可能性がある
逆もまた然り。
あと頭に入れておきたいのは…
小売と外食の売上高を毎月集計。
評価の主役は季節調整済みの前月比(m/m)。
前年比はインフレの影響が混じるため参考程度に見る。
「小売」ってのは、スーパーやコンビニ、飲食店、家電量販店とか、最終的にオレら消費者に物を売る店だと考えて。
その売上高だから【米小売売上高】
売上=消費者が使ったお金の総量
季節調整とは、毎年ほぼ決まった時期にくる季節的なクセ(例:年末商戦で売上UP、祝日の影響など)を統計的に推定して取り除き、足元の“変化”を見やすくする処理のこと
まーそれでも、強く出やすい時期は強く出たりするが。
その場合、翌月の反動に警戒。反動については後述するね
CPIは前月比・前年同月比ともに注目度が高いが、米小売売上高は前月比のみ注目される。
前年同月比はほとんど注目されないんだわ
その理由は次に説明するね
✏️米小売売上高はインフレ調整されてない
米小売売上高は金額ベースで結果が出る
いろんな店の売上が合計で「〜〜ドル」って形なんだわ
(=消費者が使ったお金の総額が〜〜ドル)
だけど、物価の影響は取り除かれてない
どういうことか?
例えば、1月と2月でアメリカ人は全く同じものを同量だけ買ったとする(あり得ないけどw)
だとすると、2月分のデータの数字は【前月比 ±0.0%】となる。前月と変わらないんだから。
でも、1月から2月にかけて物価が大きく上がってたら?
値上げの分、売上高の金額は増える
2月の数字の方が大きくなるので、前月比で+の結果となる
このように、米小売売上高は物価の影響を受けてしまう
これがインフレ調整されてない状態なんだわ。
さっきの例では、「1月と2月の消費が全く同じなら」としたけど、実際にそれを確かめる術はない。
というか、そもそもそれを掴もうとするために米小売売上高があるわけでw
何が言いたいかというと、米小売売上高の数字が上がっても、それが消費の堅調さからきているのか、インフレ(物価上昇)からきているのかは分からないってこと。
「え、じゃあ米小売売上高って意味あるの?」
って話だけど。
もちろん、意味はある。
前月比なら物価が変わってもせいぜい「0.数%」
そこまで大きい影響があるわけではない
でも、物価による変化か、消費動向による変化かは判断が難しい点は頭に入れておこう。
そして、これが原因で
米小売売上高の「前年同月比」は
まったく注目されない
前月比ならまだしも、前年同月比となると1年間の変化
→物価変動の影響が色濃く出てしまう
1年も経てば、物価は大きく変わってる可能性が高いからね
ってなわけで、米小売売上高では前月比に注目
前年同月比は基本シカトなんだわ
米小売売上高とCPIの関係
米小売売上高が上がると、米CPIに波及する
小売好調から CPI 上昇までの流れ
- 1
米小売売上高が好調
前月比で勢いを確認 - 2
アメリカの個人消費が好調
需要が強く、広がりもチェック - 3
消費の強さが価格に波及
需要超過で物価上昇圧力 - 4
米CPI 上昇
物価上昇が統計に反映
これが教科書的な考え方
米小売売上高はCPIの先行指標とも言える
ただ、米小売売上高は毎月CPIより後に公表されるので、すぐにトレードに応用するのは難しい
あくまで、長期の流れを掴むスタンスでね
米小売売上高とCPIの相関が崩れるケースについても話しておくと。
関税(トランプ関税等)/地政学リスク/パンデミックなどでサプライチェーン(供給網)が混乱・コスト高になると、需要が落ちても物価は下がりにくい。
小売→CPIへの“伝わり方”は毎回検証が必要。
戦争などの外部要因で物価が上昇した場合、それは景気とは無関係。
まさに「外部要因」
だから中央銀行が利上げして、景気を冷やしても物価は下がらない
外部要因でインフレとなってる場合、米小売売上高が下がってもCPIは下がらないことがある点は注意しよう
経済指標の分類としては
米小売売上高は一致指標で、米CPIは遅行指標となる
経済指標の分類を詳しく押さえたい人はこちらの記事で👇
💹 相場での効き方(発表直後は“予想対比”)
強い結果の場合、小売が強い → 需要堅調 → 米金利上昇 → ドル高要因。
弱い結果の場合、小売が弱い → 需要鈍化 → 米金利低下 → ドル安要因。
短期は予想対比で動くが、中長期の値動きは前回比や数ヶ月の結果の推移で決まる
例えば、米小売売上高が何ヶ月も低い結果を出してる
もしそれが、FRBが利下げ開始を探ってる時期なら、利下げを後押しして強いドル安となる
でもFRBが利上げ開始を探ってる時期で、1回だけ米小売売上高の低い結果が出ても、強いトレンド継続は見込めない
大きいファンダメンタルズの流れも意識しながらトレードに落とし込んでいくこと
ガソリン高で“金額だけ”膨らんだ見かけの強さは要注意。
エネルギー価格は変動が大きい。
コントロール・グループが伴っているかでふるいにかける。
↕ 前月の反動・改定に要注意
ヘッドラインだけでなく、改定欄のチェックを“発表直後のルーティン”に。
🧭 3行まとめ
- 総合は全体だが自動車・ガソリンでブレやすい
- コアは自動車を除外して基調を見る
- コントロールはAuto/Gas/建材/外食を除外。GDP/PCEに直結するので重要
数字の良し悪しだけで結論を急がず、3項目全てをチェック
米小売売上高発表後の値動きが、相場の大きい流れと一致してるのかが最重要
そのためには
今みんながこの記事を読んでる瞬間の
相場の大きい流れを把握する必要がある
FRBは利上げしてるのか・利下げしてるのか?
利上げの初期か?はたまた利下げの終盤か
今は米雇用統計と米CPIはどっちが注目度が高い?
みんなは当たり前にこれらの質問に答えられるかな。
正直、難しいよね。でもそれができれば変わる
最新のファンダメンタルズ情報は、兼業トレーダーでも分かりやすいようにYouTubeメンバーシップで動画にまとめてる
ファンダに順張りしていれば、トレーダーとして変われる、成長できる。
ファンダメンタルズをトレードに取り入れたい人は、ぜひチェックしてみて👇
そんな感じです

