
どうも、筋肉です💪🏾
今回は米生産者物価指数 (米PPI)について
トレーダー目線でわかりやすく解説してくんだわ
「CPIとの違いは?」
「トレードにどう応用するの?」
といった、
みんなの疑問を解消してく
まずは3つの物価指標の整理から。
そこを理解すると分かりやすいから
さっそく始めてくんだわ
📒3つの物価指標を理解しよう!(PPI、CPI、PCE)
アメリカの物価指標は以下の3つを覚えよう!
●米生産者物価指数(PPI)
●米消費者物価指数(CPI)
●PCEデフレーター
それぞれの違いを解説してくね
| 指標 | 視点 | どこを見る? | 例えるなら |
|---|---|---|---|
| PPI | 企業目線 | 作るときの価格 | 工場出荷価格 |
| CPI | 消費者目線 | 買うときの価格 | スーパーの値段 |
| PCE | 政策目線(全体) | 実際に何にどれだけお金を使ったか | 家計簿+物価 |
※ 表はPPI・CPI・PCEの“見ている物価の位置”をざっくり比較したものです。
PPIとCPIは焼肉屋で例えよう
自分が焼肉屋の経営者になったつもりで聞いて。
PPIは肉の仕入れ値
CPIはお客に払ってもらう値段
要するにメニューに表示されてる値段
(お客=消費者)
消費者が払う値段だから
『CPI=消費者物価』って言うんだわ
肉の仕入れ値が上がれば
お客に支払ってもらう値段も上がる
そうしないと焼肉屋が潰れるからね
したがって
PPIはCPIの先行指標
川の流れで示せば
PPIは川上、CPIは川下
CPIの詳しい解説についてはこちらの記事で👇
CPIは「純粋な物価の上がり下がりのみ」を表す
何がどれだけ買われたかは考慮されない
でも実際の購買行動は複雑だよね?
例えばインフレ時にお茶が値上げされた
いつも爽健○茶を買ってたけど
元々割高なのにさらに値上げだと
買いたくなくなるよね
ふと、隣を見れば
ノーブランドのお茶がある
(ただ'お茶’って買いてるやつあるじゃん)
値上げされてはいるけど
ノーブランドだからまだまだ安い
こんな感じでインフレによって
消費者の購買行動は変わる
この変化をCPIは追跡できない
純粋に値札の変化しか見てない
爽健○茶→値上げ
ノーブランドのお茶→値上げ
って。
これをさらに
消費者の購買行動まで
分析したのがPCEなんだわ
PCEはそれだけ深い分析が必要なので
発表時期は月末と物価指標の中でもっとも遅い
(CPIとPPIの結果も反映される)
だからCPIやPPIと比べて
予想値と大きく離れづらい
=チャートは動きづらい
時間かけてる分、正確性が高いってこと
なのでトレーダー的には
あまりおいしくない経済指標
その反面、ファンダメンタルズ的には重要度が高い指標
詳しい解説はPCEデフレーターの記事で👇
ざっくり3つの物価指標の違いは理解できたかな?
ではPPIの具体的な説明に入るんだわ
✅ PPI(生産者物価指数)とは?
PPIは「企業が商品を“卸すとき”の価格の変動」を測る指標。
いわゆる“企業側の物価”。
生産者物価指数は別名「卸売物価指数」とも言う
さっき説明した
焼肉屋の肉の仕入れ値のことね
CPIはサービス業が多いのに対し、
PPIは製造業の比重が多い
PPIがもし上がったら、以下を疑う
- 原材料の仕入れ価格が上がった
- 工場出荷時の値段が上がった
- 企業間での取引価格が上がった
原材料というと、例えば原油
原油価格が上昇したら
いろんなものが値上げとなる
なぜなら原油は
いろんな商品の材料になるものだから。
ガソリンはもちろん、
プラスチック製品、ポリエステル製の服
ゴム、洗剤、あと建物の建材など
こんな感じで
原材料価格が上がると
いろんなものの値上げに波及する
——こうした上流の価格動向を数字で追えるのがPPI。
上流の水位が上がったら
下流の水位も上がる
ってことで
PPIが上がるとCPIもいずれ上がる
反対に
PPIが下がればCPIもいずれ下がる
日本時間 21:30(基本はCPIの翌日)。
※年に数回、CPIより先に出ることがある。
そう、ここで勘のいい人は気づいたよね
基本的にCPIの発表が早いから
PPIの結果からCPIの結果を予想することはできない
でも逆に、CPIの結果から
PPIの結果を予想することはできる
でも、CPIの方が注目度高いので
CPIで動き切っちゃうことが多い
したがって
PPIがCPIと同じ方向に
チャートを動かしても深追いはいらない
大体、前日のCPIで相場はお腹いっぱいになってる
※それ以上短期的には大きく動けないってこと
ただ、年数回は
PPIの方がCPIより先に発表される時がある
この時はしっかり
PPIの結果がそのまま
CPIに反映されるシナリオを頭に。
もちろん単月のデータがずれることもあるが。
もしCPIの注目度が高い状態で、前日のPPIが予想から大きく離れた数値となれば、PPIでかなり大きく動く可能性もある。
関係的には、米雇用統計とADP雇用統計と似てる
米雇用統計の注目度が高い状態で、ADP雇用統計が予想から大きく離れた数値を叩き出すと、大口はヘッジも兼ねて本命の米雇用統計前に反応せざるを得ないからね
※米雇用統計の詳しい解説についてはこちら👇
※ADP雇用統計の詳しい解説についてはこちら👇
ってことで
毎月、CPIとPPIの発表日は要チェックなんだわ
👀物価指標は4つの項目をチェック!
物価指標はすべて共通して
4つの項目を見る必要がある
①総合指数の前年同月比
②総合指数の前月比
③コア指数の前年同月比
④コア指数の前月比
| 指標 | 総合(Headline) | コア(Core) | ||
|---|---|---|---|---|
| 総合 前月比 | 総合 前年同月比 | コア 前月比 | コア 前年同月比 | |
| CPI | すべての品目を含む物価の1か月間の変化。短期の動きを確認 | すべての品目を含む物価の1年間の変化。長期の方向性を確認 | エネルギー・食料品を除く物価の1か月間の変化。短期の動きを確認 | エネルギー・食料品を除く物価の1年間の変化。長期の方向性を確認 |
| PPI | 同上 | 同上 | 同上 | 同上 |
| PCE | 同上 | 同上 | 同上 | 同上 |
総合は全部の物価
コアはエネルギーと食料品を除いた物価
それぞれ1ヶ月の変化と
1年の変化を見るんだわ
捉え方なんだけど。
↓例えば、以下の結果↓
前月比 0.3%・前年同月比 2.8%
前月比は「×12」すれば1年分の物価上昇となる
0.3×12=3.6%
ってことで、
毎月0.3%インフレが進むと
年間で3.6%の物価上昇につながる(※)
※正確には複利で約3.66%だが微差なのでシカトでいい
実際の年率の結果は2.8%
でも、前月比0.3%が続くと3.6%になる
前月比が特殊要因でないなら、前月比の上振れから年率の上振れも意識されてドル高
前月比はこんな感じで、短期の流れから長期の流れを想定するのに使う
年率は明確に基準があって、
FRBや各国中銀のインフレ目標は【年率2%】
すなわち前年同月比2%が
心地よい水準とされてる
これよりインフレ率が低いなら
中央銀行は利下げして物価上昇圧力をかける
インフレ率が2%より高いなら
中央銀行は利上げして物価下落圧力をかける
だから結局大事なのは、前年同月比
👉 FRBが政策判断で重視するのは、ブレの少ない『コア』
例に出した2.8%はそれと比べて高いので
中央銀行は利上げして物価下落圧力をかけてくる
前月比が下がってくれば
前年同月比の下げも期待できるようになる
あと前年同月比はベース効果に注意して。
比較の“土台(ベース)”だった昨年の数値が高すぎ/低すぎだったせいで、今年の前年同月比の数値が
実態以上に大きく(または小さく)見える現象。
例を挙げると、
- 去年が高いベース(例:エネルギー急騰で一時的にPPIが跳ね上がった)
→ 今年は同じ水準でも前年同月比が低く出やすい(鈍化に見える) - 去年が低いベース(例:一時的な値下がり)
→ 今年は普通でも前年同月比が高く出やすい(加速に見える)
要するに、1年前に極端な数字が出てる場合は注意しろってこと。
これは経済指標の罠のようなもの
特に前年同月比の経済指標で出やすい
頭に入れといて。
🆚 CPIとの違い(超ざっくり)
| 指標 | 見ている価格 | イメージ |
|---|---|---|
| PPI | 企業が売る時の価格 | 工場→小売(出荷・企業間取引) |
| CPI | 消費者が買う時の価格 | スーパーの棚の値札(卵・牛乳・おにぎり等) |
つまり、PPI=作る側、CPI=買う側の物価。
・牛肉の仕入れ値・ガス代・人件費などのコスト上昇 → PPI
・メニューの価格(カルビが値上げされる) → CPI
・コストが上がれば、いずれメニュー価格にも波及しやすい。
📈 なぜ重要?(使いどころ)
- PPIはCPIの“先行シグナル”になりやすい:企業コストが上がる→いずれ小売価格へ転嫁されやすい。
- ただし実務では発表順がCPIの後になることが多く、単体では動きにくいのが現実。
- まれにCPIより先に出る月は、先回りの手掛かりとして注目度アップ。
- PPIとCPIが逆方向に出たときは、時間差で収れん(正相関へ回帰)しやすい——この“ズレ”はチャンス。
正直、CPIのほうが相場インパクトは圧倒的にデカい。でも「上流(PPI)→下流(CPI)」の流れを頭に入れておくと、中期の物価トレンドを読むのに役立つ。
🙋経済指標の中で、PPIは何に分類される?
経済指標はすべて、先行指標・一致指標・遅行指標のどれかに分類される
→ 実際の景気の動きよりも早く動く
→ 景気の動きとほぼ同時に連動する
→ 景気のピークやボトムを確認
PPIは遅行指標に分類される
こんな風にイメージして!
👇
👇
企業が発注すればするほど
生産者物価は上がる
企業が発注しないほど
生産者物価は下がる
企業動向が最終的に物価に漂着するってことなんだわ
米ISM製造業景況指数についても詳しく解説してるので合わせてどうぞ👇
経済指標の分類を意識すると
こういったお金の流れが見えてくる
経済指標の分類を詳しく押さえたい人はこちらの記事で👇
もちろん、上述の通り
3つの物価指標の中では
PPIは先行指標的な扱いだけどね
大枠の分類では遅行指標ってこと。
🧭 PCEとの関係(ここ超重要)
最終的にFRBが一番重視するのはPCEデフレーター。
そのため、PPIのうちPCEに反映される項目だけを市場が見て動くケースがある。
- ポートフォリオ運用サービス費や
- 航空運賃
- 外来医療費
- ヘルスケア関連など
株価が上がればポートフォリオ運用サービス費は値上がりする
これは株式運用が盛んなアメリカらしいね
PPI全体の結果は悪かったとしても
素直にドル安にいかないケースなんかは
このPCEに反映される項目のみの結果で
ドルが動いてる可能性を考えよう
PPIは低いけど
PCE反映項目の結果が良いから
単純にそれだけでドルが上がる
※もちろん、逆のケースも然り
そして、この現象が見られたケースではトレードを控えるのが吉
なぜなら、PPI全体の結果で動くに値しない相場ってことだから。
要するに、PPIは大きく相場に影響を与えない結果だったから、次は月末に発表されるPCEデフレーターに大口の注目が移ってる
大口からしたら
「じゃあ、今回のPPIはPCEに反映される項目だけ見とけばいいよな」って感じ
なんか、テストに出るところしか興味ない効率思考の学生みたいだよねw
でも大口の考え方はいつもそう
常に「先」を見てる
PPIで大きく動かなかった
じゃあ次はPCEだ、と。
PPI単独で大きく動くようなことは少ない
PCEに反映される項目のみで大きい動きになるわけでもないので、そこは注意ね
あくまで、予想上振れなのにドル高いかないなど、教科書的な動きをしてない時の判断基準ね
ヘッドラインPPIが上振れなのにドル売り?
→ 中身を見るとPCE寄与部分が弱い
みたいなパターンはよくある。
PPIを見るときは
「見出し」はもちろん「内訳」も。
🔍 どこをチェックする?
- 前月比(m/m)・前年比(y/y):足元の勢いとトレンド。
- コストの広がり:原材料だけか、出荷価格まで波及してるか。
- PCEに連動しやすい内訳:見出しと逆のシグナルが混ざってないか。
- CPIとの乖離:同方向ならトレンド確認、逆方向なら“調整余地”。
📊 チャートの一般的な反応
予想より弱い → コスト鈍化 → 利下げ観測 → 金利低下/ドル安要因
株の反応はその時々で変わる
詳しくはCPIの記事で解説した👇
💻トレードへのつなげ方(3ステップ)
- タイミングを確認:今月はCPIの前? 後?
→前なら注目度アップ。 - CPIとセットで読む:同方向=素直、逆方向=いずれどちらかに収れんしやすい。
- PCE目線で内訳を見る:市場がヘッドライン無視で動くことがある。
🧾 まとめ
- PPIは「企業が売るときの価格」=上流の物価。
- CPIは「消費者が買うときの価格」=私たちが体感する物価。
- PPIはインフレの前兆を見るヒント。 ただし相場を大きく動かすのはCPI。
- 中身(内訳)とPCEへのつながりをチェック。 CPIと逆に出たら収れん狙いも視野。
PPI・CPI・PCE
それぞれの物価指標の関係は理解できたかな
特にCPIとPPIは近い日程で発表されるので
この2つを合わせてトレード戦略は考える必要がある。
みんなが今この記事を見てる瞬間の
アメリカの物価はどういう状態?
いまFRBは利上げフェーズ?
それとも利下げフェーズ?
それによって
結果の捉え方も変わる
みんなは常に最新情報を追いかけることができてる?
正直、難しいよね。でもそれができれば変わる
最新の相場情報については
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